KIKUCHI HIROKO
菊池宏子
Artist
● SUMMARY
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菊池宏子
アーティスト
東京都生まれ・東京を拠点に活動私は、アートを媒介として、地域や人々の内に秘められた物語や記憶を掬い上げ、創造的な表現へと昇華させることで、新たな対話の可能性を探求している。場所が持つ固有の文脈に寄り添い、コミュニティとの対話を重ねながら、新しい物語を紡ぎ出すことを大切にしている。日常と非日常の境界を揺さぶり、想像力を解き放つことが、私のアート実践の核心となっている。
米国で20年間活動後、東日本大震災を契機に2011年に帰国し、東京を拠点に活動している。1960年代のアメリカ前衛芸術運動やパフォーマンスアートの影響を受け、現代社会の「環境」や「状況」をテーマに、分野を横断しながら活動を展開している。
アート・文化の視点を生かし地域社会に焦点を当てたプロジェクト開発に従事。ワークショップや人材育成プログラムの企画・開発から、コミュニティデザイン、地域再生、教育事業などを国内外で手掛ける。アジア・アーツ・イニシアチブ、ボストン公共図書館、ロサンゼルス・カウンティ美術館などと共同でプロジェクトを実施。MITリストビジュアルアーツセンター、ボストン美術館、あいちトリエンナーレ2013、森美術館などでのプログラム開発にも携わる。
2015年から2024年にかけて、NPO法人インビジブルを共同設立・運営し、「見えないことを可視化する」をテーマに多数のプロジェクトを展開。Relight Project (2015-2018)、天昌堂プロジェクト (2016-2019)、PinSプロジェクト (2018-2024)、つむぐプロジェクト(2018-2024)、Mindscapes(2021-2023)、九鬼祭(2023)など、コミュニティエンゲージメントを軸にした活動を行う。
また、体験型アート作品やパフォーマンスアートの分野でも積極的に活動。主な作品に「地球交響楽団」「猿山の島」(2019年)、 「千本のひげ根」(2020年–2023年)、 「水の作品/Water Piece」(2008年)、 「カットピース/Cut Piece」(2004年)などがあり、これらはサイトスペシフィックなインスタレーションやパフォーマンスとして、多くの国際的なアートイベントで発表されている。
受賞歴には、Artadiaアワード大賞(2007年/NY)、East Bay Community Foundationアワード(2010年)、ボストン現代美術館ICA Prizeノミネーション(2006年、2008年)などがあり、台湾、ドイツ、オーストリアへのフェローシップの受賞歴もある。著書には『へそ―社会を彫刻するすべての人へ』、『新コモンズ論―幸せなコミュニティをつくる八つの実践』、『キュレーションの現在―アートが「世界」を問い直す』、『センソリウム:身体経験、テクノロジーと現代アート』がある。
●学歴
米国ボストン大学芸術学部彫刻科卒業 (1999)
米国タフツ大学大学院博士前期課程修了(2001)
●主な職歴 SELECTED PROFESSIONAL EXPERIENCES
tra- (トラ) (東京)
共同設立者、メンバー(2024年5月–現在)
tra-は、ユース(15~19)を中心に越境的な創造性と変革的な思考を推進するプロジェクト。アートの役割を再考し、世代や分野を超えたつながりを生み出すことを目指す。名前の「tra-」は、アートを逆さにして遊び心を加え、越境や超越を意味するラテン語のルーツに由来する。
NPO inVisible (東京)
共同創設者、クリエイティブディレクター(2015年7月~2024年3月)、理事(2024年4月~)
「invisible to visible(見えないものを可視化する)」をコンセプトに、アート、文化、クリエイティブの力を用いて、地域再生、都市開発、教育などさまざま領域におけるプロジェクトの企画運営や、アーティストの活動支援、アートプロジェクトの支援や運営人材の育成、それに伴うプロトタイプの研究に取組んでいる。
Creative Ecology Partners LLC (米国カリフォルニア州オークランド市/東京)
共同代表(2011年1月~2017年)
共同でプロジェクトや実験的手法を開発し、コミュニティ開発やまちづくりの新しいアプローチを提案するCreative Ecology Partners は、人づくり(Hitozukuri)に焦点を当て、分野を超えた健全な社会的・創造的エコシステムの構築を目指したプラットフォームでした。
森美術館 (東京)
コンサルタント、プロジェクトコーディネーター(2014年~2015年)
あいちトリエンナーレ2013 (名古屋)
コミュニティデザイナー、エデュケーター(2012年6月~2013年11月)
普及教育部門の統括を担う。パブリックプログラムの企画構想、子ども向け事業キッズトリエンナーレ(60,000人以上が参加)のプログラム指針開発・運営、ボランティアや教員などの研修ワークショップの実施など。トレーニングワークショップの実施。
わわプロジェクト (東京)
コミュニティデザインディレクター(2011年5月~2011年12月)
東日本大震災を契機に創造的に活動する人々をつなぐプラットフォームとしてスタート。コミュニティデザインの視点から東北地域で地域再生活動を行う人々と、支援を希望する人々をつなげることを目的としたプロジェクトです。地元の活動家と密に連携し、オンライン・オフラインのメディアを通じて彼らの取り組みを発信。地元主体の復興活動を支援するためのクリエイティブ産業戦略を共同設計。
コロンビア特別区チャイナタウン文化開発戦略事業 (米国ワシントンD.C.)
文化開発コンサルタント(2008年~2009年)
チャイナタウン文化開発戦略は、ワシントンD.C.政府契約調達局の依頼で、アジア太平洋諸島系アメリカ人問題局(OAPIA)と共同で計画局(OP)によって策定された。主に、計画、経済開発、マーケティングチームと協力し、チャイナタウン文化開発戦略(CCDS)の作成において技術的な専門知識を提供。
東京都現代美術館 (東京)
アーティストおよびファシリテーター(2009年夏)
「美術館でハ・プ・ニ・ン・グ!? アートで上手に大人になる方法」と題した夏季ワークショップのコンセプトの考案。、8〜11歳の参加者14名と大学生14名に対して開催されました。
ボストン美術館 (米国マサチュッセッツ州ボストン市)
ティーンプログラムマネージャー(2006年7月–2009年11月)
ティーンアーツカウンシル(TAC)は、地域のティーンが美術館で雇用され、美術館としての多様性を築くために結成したリーダーシッププログラム。主にプログラムの運営、ティーンのリーダーシップと創造的プロジェクトへの関与、スタッフとのコラボレーションを推進。
マサチューセッツ工科大学リストビジュアルアーツセンター (米国マサチュッセッツ州ケンブリッジ市)
エデュケーション&アウトリーチコーディネーター
MIT フレッシュマンアドバイザーなど(2001年8月~2006年8月)
国際的に評価される現代アートの主要な美術館。教育・アウトリーチコーディネーターとして、大学・地域コミュニティへの連携、展示企画関連プログラムの企画など、主にオーディエンス・エンゲージメント促進に向けた業務を遂行。
Youth-Art-in-Action, ボストン美術館 (米国マサチューセッツ州ボストン)
プログラムディレクター(2005年5月–2006年8月)
Youth-Art-in-Actionは、全国的に評価されたComing Up Taller Awardを受賞したプログラムで、都市部の若者(14~19歳)がボストン美術館の芸術・市民活動学科の大学生と連携し、パブリックアート作品制作を通じて、リーダーシップ、コミュニティビルディングのスキルを育成する共同芸術プログラム。
ボストン現代美術館 (ICA) (米国マサチュッセッツ州ボストン市)
アーティスト/コ・エデュケーター(2002年7月~2002年8月)
ICA主催の「Summer Art!」は、11~14歳の若者を対象にしたコミュニティベースのアートプログラムで、参加者は地域アートと公共アートについて学び、オリジナル作品を制作・発表。プログラムの設計・計画・開発、ワークショップの実施を担う。
ボストン公共図書館財団 (米国マサチュッセッツ州ボストン市)
プロジェクトコラボレーター (January 2001–June 2001)
「My Community, My Boston」は、ボストンの都市部の若者(5~14歳)が制作したアート作品を、リードアーティスト・マーク・クーパーと共に都市全体の公共ビルボードや書籍に使用するワークショップシリーズ。
ベトナム系アメリカ人市民協会 (米国マサチュッセッツ州ドーチェスター)
コラボレーター、プロジェクトファシリテーター(2001年4月–2001年6月)
ドーチェスターのベトナム系ユース(15~18歳)を対象に、HIV/AIDSに関するコミュニティの健康ニーズを評価する調査に参加。ユース主導のプレゼンテーションおよびパフォーマンスの企画・実施
● 主なアートプロジェクト活動歴
九鬼祭
洞川温泉郷 (奈良県吉野郡天川村洞川)
アーティスト/キュレーション/企画・ディレクション(2022–2023年)
谷川俊太郎 PRESENTS 九鬼祭 (くかみまつり) は、奈良県吉野郡天川村洞川 (どろがわ) にて地域協創を主軸とした自主企画の芸術祭。修験道の聖地として1300年の歴史を刻んできたこの地に残る役行者とその弟子「後鬼」にまつわる伝承からインスパイアされたオリジナルストーリー『九鬼物語』(文:覚 和歌子) をベースに企画の立案をし、洞川の豊かな文化を後世に継承し、また観光振興に貢献したいという想いを込めて企画・開催。支援:谷川俊太郎, 奈良県・奥大和ガストロノミーツーリズムin洞川
マインドスケープス
ウェルカム・トラスト (英国・ロンドン)
統括アーティスト/プロジェクトディレクター (2021–2023年)
マインドスケープス(Mindscapes)は、アート・文化的な視点と実践から、ウェルカムが掲げる3つの健康課題の1つ「メンタルヘルス」に関する理解や対処、議論を根本的に問い直すことを目的に、ニューヨーク(アメリカ)、ベンガルール(インド)、ベルリン(ドイツ)、東京(日本)の世界4都市のパートナーが相互に連携している国際的な文化プログラム。「マインドスケープス東京」の企画・指導、コミュニティエンゲージメントを重視したプロジェクトのコンセプト開発、戦略的計画、プロジェクトの方向性の策定など担う。
つむぐプロジェクト
森ビル株式会社, 森美術館, 六本木ヒルズ自治会 (東京都・港区)
プロジェクトディレクター (2018–2024年)
「人と人、人と街、人とアートを紡ぐ」を念頭に、東京都港区六本木六丁目に所在する複合施設として知られる六本木ヒルズが活動拠点となり、アーティストとアートの存在が活動を支えながら、関わる「ひと」に焦点を当てたコミュニティ・エンゲージメントの理念に基づき、継続することで形成される人と人との関係づくりに重きを置いた活動。
クラシックなラジオ体操
六本木アートナイト(東京、港区六本木)
クリエイティブディレクター(2017–2019年、2023年、2024年)
「クラシックなラジオ体操」は、日本の伝統的な体操「ラジオ体操」と、東京フィルハーモニー交響楽団とのコラボレーションによる生演奏を組み合わせた参加型プロジェクト。初回「六本木アートナイト2017」のために考案され、以来このフェスティバルの定番プログラムとなり、音楽と体操が融合したユニークな体験で早朝を迎える慣習になった。主にコンセプト開発、芸術祭テーマに合わせたキュレーションおよび主導。
ダラニスケ研究室
天川村博物館(奈良県天川村、洞川)
アーティスト、キュレーター(2021年–)
「ダラニスケ研究室」は、1300年以上の歴史を誇る日本と中国の伝統的な薬草薬「陀羅尼助丸」に焦点を当てたプロジェクト。戦後の二度の大火で資料は非常に少なく、そのため、この展示は、現存するわずかな陀羅尼助丸商店のオーナーや従業員から伝えられた貴重な資料や文書、口伝をもとに完成。アートフェスティバル「マインドトレイル奥大和」におけるサイトスペシフィックなプロジェクトだったが、翌年には、本企画を基にした常設展示を天川村博物館から依頼。同館の収蔵品やアーカイブを活用した展示が実現。
PinS Projectー教えない教育
富岡町, 富岡町教育委員会 (福島県・富岡町)
プロジェクトディレクター (2018-2023年)/座長、富岡町教育振興計画検討委員会 (通称: 富岡町のまなびを考える会)(2017年) /アドバイザー、福島県双葉郡のふるさと創造学サミット(2015–2017年)
プロフェッショナル・イン・スクールプロジェクト(通称:PinSプロジェクト)は、2018年4月、東日本大震災・福島第一原発事故から7年ぶりに再開した福島県双葉郡富岡町に富岡町立小中学校を舞台にスタートしました。各界のプロ、特にアーティスト、建築家、音楽家、職人などクリエイティブな職種のプロフェッショナルが「転校生」として、校舎を仕事場としながら子ども達と学校生活を共にし、アーティストインレジデンスの要素も特徴的な活動。立ち上げからコンセプトの立案、アーティスト選考含むディレクションを担った。
東京ガレージ (東京)
共同創設者、アート&クリエイティブアドバイザー(2017年~現在)
東京ガレージは、地域の子どもたちを対象に個人宅のガレージを開放し、創造的なハブとして機能するボランティア主導の活動だ。かつて東京の街中にあった路地裏文化の原風景を取り戻しながら、「何もない場所から何かを生み出す場」を目指すための活動。2019年からは「夜の学校(Yoru no Gakkou)」というプログラムが開始され、「夜」をテーマにしたワークショップを実施。
天昌堂プロジェクト
NPO法人みなみらいプロジェクト (新潟市)
アーティスト/プロジェクトファシリテーター (2016–2018年)
天昌堂プロジェクトは、新潟市南区 (白根地区) にて、地域の文化をリードする存在だった洋品店「天昌堂」を再利用し、地域の健康をテーマに、コミュニティの拠点づくりをするプロジェクトでした。
Relight Project/Committee
東京都, アーツカウンシル東京 (公益財団法人東京都歴史文化財団)(東京)
クリエイティブ・ディレクター/ファシリテーター(2016–2018年)
東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を受け、電力使用の自粛で消灯した宮島達男のメディアアート作品「Counter Void」を再点灯することを象徴的なアクションとして位置付け、未来の生き方や人間のあり方を考えるプラットフォームを目指したアートプロジェクトを立ち上げました。「アートの創造性や想像力を用いて、新たな価値を創出し行動する人」を「社会彫刻家」と定義し、その育成を目的とした市民大学「リライトコミッティ(Relight Committee)」を開講しました。
チャイナタウンプロジェクト(Chinatown Orange Project)
アジア・アーツイニシアティブ(Asian Arts Initiative) /フィラデルフィアコミュニティ開発公社(Philadelphia Community Development Corporation) (米国 ペンシルベニア州フィラデルフィア)
アーティスト/コンサルタント(2007–2010)
本プロジェクトは、フィラデルフィアのチャイナタウンにおける市民、ビジネス、団体が集結し、長年実現しない地元ユースのためのチャイナタウンコミュニティセンターの完成を願う思い、社会・政治家の目を向けるために制作した半永久的なビルボードプロジェクトでした「InFlux: Future of Landscape」展覧会の一環として発表。支援:National Performance Network
苦瓜推進協議会 (National Bitter Melon Council)
カリフォルニア州オークランド、マサチューセッツ州ボストン、東京など
共同創設者、アーティスト(2004–2024年)
「苦瓜を通じてより良い暮らしを (Better Living Through Bitter Melon)」をモットーに、苦瓜 (ゴーヤ)を象徴的なメディアとし、苦い (Bitter) 感情と味覚について探求するプロジェクト。支援:ARTADIA, LEF財団
主な展示:
•「Invisible Playcity」六本木アートナイト(東京、2018年)
•「The Way Things Go: Special Curatorial Project With Rirkrit Tiravanija」Yerba Buena Center for the Arts(サンフランシスコ、2015年)
•「Feast: Radical Hospitality in Contemporary Art」スマート美術館(シカゴ、2012年)、Blaffer Art Museum(ヒューストン、2013年)、SITE Santa Fe(サンタフェ、2014年), Gund Gallery, Kenyon College(ゲンビア、2014年), Weisman Art Museum(ミネアポリス、2015年)
•「A Sensory Feast」SOMArts Cultural Center & Kearny Street Workshop(サンフランシスコ、2010年)
•「Promiscuous Production: Breeding is Bittersweet」ロサンゼルス郡立美術館(ロサンゼルス、2010年)
•「A Salt Apology」The Gathers, Yerba Buena Center for the Arts(サンフランシスコ、2008年)
•「Bitter Barter」および「NBMCオフィス」Artadia Award Exhibition(ボストン・センター・フォー・ジ・アーツ、2007年)
•「Better Living through Bitterness」The West Front(バンクーバー、2007年)
•「Bitter Melon Aside/Inside」Provincetown Art Association and Museum(プロヴィンスタウン、2006年)
•「Beantown Remix: Individual Artist Preconference」Grantmakers in the Arts Conference(プロヴィンスタウン、2006年)
•「Goya Honoring Day: The National Bitter Melon Council Annual Meeting」Spurseとのコラボレーション(ケンブリッジ、2006年)協力:ケンブリッジアーツカウンシル
都市を篩にかけたとき (Sifting the Inner Belt)
ボストン・センター・フォー・ジ・アーツ、バークリー・ストリート・コミュニティ・ガーデン(米国ボストン)
リードアーティスト、オルガナイザー(2003–2004年)
「Sifting the Inner Belt」は、アーティスト、活動家、地域住民がボストンの歴史的なサウス・エンド地区を観察し、感情的、概念的、物理的な橋を築くことを目指したプロジェクト。最終発表ではパフォーマンス、インターベンション、サイト固有のインスタレーションなどが行われた。支援: LEF財団 / メディアスポンサー: Weekly Dig
寶藏巖農園肖像画計画 (Treasure Hill Garden Portrait Studio Project)
寶藏巖國際藝術村 (台湾台北市)
リードアーティスト、文化コンサルタント(2002–2003年)
「Treasure Hill Garden Portrait Studio Project」は、地域保存活動の一環としてコミュニティガーデニングを広めることを目指すプロジェクト。その活動の一環として、住民全員の正式な肖像写真を撮影し地域住民が利用するコミュニティガーデンを背景に撮影した肖像画を、お互いの家を訪れることのみで鑑賞できる自宅開放・訪問型写真館・アートプロジェクトだった。支援: OURs、国立台湾大学、台北市文化局
The New Modern Theater Project (Boston, MA, U.S.)
アーティスト、エデュケーター(2000年10月–2001年8月)
「The New Modern Theater Project」は、ボストンのダウンタウンとチャイナタウンを結びつけるための文化的再開発を目指した1年間の多分野アートプロジェクト。支援: the Visible Republic Program of the New England Foundation for the Arts.
●主なパフォーマンスアート/体験型アート作品
•「人の綾/ヒトノアヤ/Nuances of Being」(感覚の島/感覚の地、横須賀)(2024年)
•「いつかこの瞬間(とき)を名付ける日まで」(九鬼祭、奈良)(2023年-)
•「地球交響楽団」「猿山の島」(Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2019, 横須賀猿島)(2019年)
•「1000本のひげ根」(MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館、奈良)(2020年–2023年)
•「地の塩」(Utah Invitational Performance Festival、ウェーバー州立大学、ユタ州ソルトレイクシティ)(2009年)
•「水の作品/Water Piece」(“Low Footprints, Intervene! Interrupt! Rethinking Art as Social Practice” カリフォルニア大学サンタクルーズ校、サンタクルーズ)(2008年)
•「皮膚の罠/Skinshipu」(“Deforme” パフォーマンスアートビエンナーレ、アルセス大学、チリ・サティアゴ;“Vertigo” ウォータールーセンターアート、アイオワ州ウォータルー;“Grasping The Nettle Million Fishes” 、カリフォルニア州サンフランシスコ;Tremor Festival,、マパテアトロ、コロンビア・ボゴタ;“Contaminate” フェスティバルテスト、ボストン) (2006、2007年)
ゲストキュレーター/オーガナイザー、“Stencils: Public Space and Social Intervention” ニューイングランドアートデザインスクール、サフーク大学、ボストン)(2007年)
•「カットピース/Cut Piece」(“Grapefruit: Yoko Ono in 1964.” ISE文化財団、ニューヨーク)(2004年)
•「チョコレートの作品/Chocolate Piece」(“Corporeal Heat” 国際パフォーマンスフェティバル、元ボストンD-4警察署、ボストン)(2004年)
•「Do-It Yourself Fluxus Concert」(“Do-It Yourself Fluxus” アートインタラクティブ、マサチューセッツ州ケンブリッジ)(2003年)
•「Garden Piece」(“Frag” エヴォスアートインスティチュート、マサチューセッツ州ローウェル, “Gift” Mobius25、ボストン)(2001–2004年)
•「晩餐会/Feast」(Aidkimen Gallery、マサチューセッツ州メドフォード)(2001年)
•「ムの紐/String of Mu」(ボストン美術館、ボストン)(2001年)
●主な市民活動
日本:
•NPO法人インビジブル 理事(2024年–)
•東京都立川市 長期総合都市計画策定委員会 委員(2018–2019年)
•福島県富岡町教育委員会 新設公立学校アクションプラン策定委員会 委員長(2017–2018年)
•一般社団法人 World In Asia 理事(東京)(2017–2019年)
•アーツ&ソサエティ研究センター 理事(東京)(2013–2017年)
米国:
•チルドレンズ美術館 展示およびプログラム諮問委員会 委員(オークランド)(2009–2014年)
•「Fundred Project and Operation Paydirt by artist MelChin」地域コーディネーター(ルイジアナ州ニューオーリンズ)(2007–2011年)
•「From Activist Art to Cultural Organizing」Intersection V: Creative Uprising(s)、NewWorld Theater パネリスト(マサチューセッツ州アマースト)(2007–2011年)
•ノースイースタン大学・ヒューマンライツ・リーダーシップフォーラム 企画委員(ボストン)(2010年)
•ボストン美術館 多文化観客開発委員会 委員(2007年)
•地域ユースメディア教育コンソーシアム 諮問委員(ボストン)(2007年)
•デザインスタジオ・フォー・ソーシャルインターベンション 諮問委員(ボストン)(2007年)
•Leeway 財団 女性およびトランスアーティストへの助成プログラム 審査員(ペンシルベニア州フィラデルフィア)(2007年)
•ボストン公立中学校タスクフォース 諮問メンバー(ボストン)(2006年)
•マサチューセッツ工科大学 Ida Ely Rubinアーティスト・イン・レジデンス賞 選考委員会 委員(ケンブリッジ)(2006年)
•アーティスト・ファンデーション 理事(ボストン)(2006–2009年)
•日米リーダー育成プログラム 諮問委員(日本・米国)(2004–2009年)
•Art Interactive 展示レビュー委員会 委員(ケンブリッジ)(2004–2007年)
•Arts & Business Council of Greater Boston 運営委員会 委員(ボストン)(2002–2009年)
•College Art Association ダイバーシティ委員会 対話メンバー(2005–2006年)
•ケンブリッジアートカウンシル助成金プログラム 審査委員(ケンブリッジ)(2005年)
•全米芸術基金(NEA) マルチディスシプルレビュー委員会 審査員(ワシントンD.C.)(2004年)
•Berwick Research Institute AIRプログラム審査委員(ボストン)(2004年)
•ボストン現代美術館(ICA)展示「Chen Zhen」諮問委員会 委員(ボストン)(2002年)
•MIT List Foundation フェローシップ選考委員(ケンブリッジ)(2002年)
●主な受賞歴および表彰
•アーツカウンシル東京(東京都)(2016–2018年)
•Creative Work Fund(カリフォルニア州)(2011年)
•イーストベイ・コミュニティ財団賞(カリフォルニア州)(2010年)
•青山学院大学 客員フェロー(日本・東京)(2009年)
•National Performance Network Grant(ニューヨーク州)(2008年)
•Art Matters ノミネート(ニューヨーク州)(2008年)
•ボストン現代美術館(ICA)KIKUCHI+LIUとしてICA賞ノミネート(2008年)
•Artadia: The Fund for Art and Dialogue 最優秀賞受賞 (ニューヨーク州)(2007年)
•LEF財団リサーチ基金 (2007年)
•ルイ・コンフォート・ティファニー財団ビエンナーレ賞ノミネート(ニューヨーク州)(2007年)
•LEF財団 現代作品基金:NBMC出版物「A Manual for Better Living through Bitter Melon」助成(2006年)
•ボストン現代美術館(ICA):「苦瓜推進協議会」ICA賞ノミネート(2006年)
•LEF財団 現代作品基金:NBMC 2006年パブリックプロジェクト助成(2006年)
•LEF財団 現代作品基金:「Sifting the Inner Belt」助成(2005年)
•セントボトルフ財団賞(マサチューセッツ州ボストン)(2002年)
•ニューイングランド芸術基金「Visible Republic」コミッション(ニュー・モダン・カルチャーセンター向け)(2001年)
●主な出版物
•「九鬼祭」アートブック(共同著者:覚和歌子、編集:菊池宏子、デザイン:イ・ユビン、出版:九鬼祭実行委員会)(2024年)
•「つむぐ、」プロジェクトカタログ(共同著者:岡田真澄、菊池宏子、近藤剛、髙嶋香純、戸田麻衣子、富中海王子、編集:中村志帆、デザイン:漆原悠一(tento)、出版:森美術館)(2024年)
•「PinS Project」プロジェクトカタログ(共同著者:赤司展子、岩崎秀一、菊池宏子、デザイン:marutt Inc. 編集:NPO inVisible、出版:福島県双葉郡富岡町教育委員会)(2024年)
•「アートと文化の視点からメンタルヘルスを再考する - Mindscapes事例を通じて -」(共同著者:今智司、林曉甫、菊池宏子、編集・出版:協創&競争サステナビリティ学会)(2023年)
•「へそ ─ 社会彫刻家基金による「社会」を彫刻する人のガイドブック」エッセイ寄稿(編集・構成・文:桜井 祐 (TISSUE Inc.)、ブックデザイン:大西 隆介、沼本 明希子 (direction Q) 、写真:池田 宏、丸尾 隆一、出版:株式会社MOTION GALLERY) (2021年)
•「Multiple Elementary」展覧会カタログ(編集:Helen Reed, Hannah Jickling、出版:YYZBOOKS & Black Dog Publishing, ロンドン)(2017年)
•「第4章:アートとコモンズ-アメリカ社会における現代アートを通じたコミュニティ・エンゲージメント」『新コモンズ論』論考寄稿(共同執筆・編集:細野 助博 、風見正三、保井美樹 、出版:中央大学出版部)(2016年)
•「働き方の育て方ーアートの現場で共通認識をつくる」(共同著者:菊池宏子、帆足亜紀、若林朋子、山内真里 編集:川村容子、出版:アーツカウンシル東京)(2016年)
•「キュレーションの現在ーアートが「世界」を問い直す」エッセイ寄稿(編集・出版:フィルムアート社編集部)(2015年)
•「『アメリカ流のアートと社会を繋げる方法』 社会に関わるアートとは何か?」エッセイ寄稿(共同執筆・出版:アート&ソサイエティ研究所『パブリックアートマガジン』Vol.4)(2013年)
•「Feast: Radical Hospitality in Contemporary Art」展覧会カタログ(編集:Stephanie Smith、出版:スマート美術館、シカゴ大学)(2013年)
•「Better Living through Bitter Melon: A Manual」アーティストカタログ(編集・制作:National Bitter Melon Council、資金提供:LEF財団)(2010年)
•「Viz Inter-Art」エッセイ寄稿(出版:カリフォルニア大学サンタクルーズ校)(2010年)
•「The National Bitter Melon Council」エッセイ寄稿(編集:Elaine Chang他、出版:YYZBooks, カナダ・トロント)(2008年)
•「Re-received ideas: a generative dictionary for research on research」エッセイ寄稿(編集:Gwen Allen他、出版:London Arts Journal, ロンドン)(2008年)
•「Umami」エッセイ寄稿『Sensorium: Embodied Experience, Technology, and Contemporary Art』(編集:Caroline A. Jones、出版:MIT Press, ケンブリッジ)(2006年)
•「The Arts Administrator's Sketchbook」展覧会カタログ(出版:The Green Lantern Press, シカゴ)(2006年)
•「Treasure Hill Garden Portrait Studio」GAAP: Global Activists Participation Project at Treasurehill(編集・出版:OURs、台北文化局、台湾)(2005年)
●主な記事・レビュー
日本:
•「文化やアートでメンタルヘルスを問い直す意義とは? 「マインドスケープス東京」の事例から」文・座談会撮影: 中島良平、美術手帖オンライン、2023年7月19日。
•アート連載「境界のかたち」第13回「『インビジブル』のアートを触媒に社会を彫刻し続けるという挑戦」インタビュー:榎本市子、TOKIONオンライン、2023年6月16日。
•「小さな世界を楽しく変える『うろうろアリ』見えないものを見える化し、社会を動かす小さな変化を生み出す」インタビュー:唐川靖弘。PAPER SKYオンライン、2021年9月27日。
•「板谷由夏の“今日から、もっと。アップデート”『アーティストの菊池宏子さんと語る街の変化に立ち会う“身近なアート”』」インタビュー:板谷由香、朝日新聞/ボンマルシェ、2020年2月12日。
•「20万分の1のプロポーザル:ふつうの仕組みを解体する-Creative Disruptions of Everyday Norms-」エッセイ寄稿。NetTAM(トヨタアートマネジメント)掲載。)(2020年)
•連載記事「N女たちのソーシャル・アクション、地域や社会を巻き込みながら、どんな人にも開かれた「アートのある日常」をつくるには」文・インタビュー: 大庭典子、『Precious Magazine』10月号、小学館発行(オンライン版あり)(2019年)
•「私たちは創造性を育んだことがあるか学校だけど「教えない」理由」インタビュー。NEC『Business Leader Square Wisdom』、2019年9月26日掲載(2019年)
•「Opinion 21『視点』」全7回連載。上毛新聞(群馬)(2017年)
•「Interview Vol. 13. アートの力で生きた街を創る」文・インタビュー:山下尚武。WAVE+2014年4月。(2014年)
米国:
•「新しい種類のアートは実はそれほど新しくない。そしてそれはただのアートではない」 文:Walter Ryce。掲載:Monterey County Weekly(2015年)
•「The Betterness of Bitterness」文:Curtis Ogden、掲載:Interaction Institute for Social Change(2012年)
•「Bitter Melonism」Hyphen Magazine ISSUE 23: BITTERSWEET - SPRING 2011、6月号 (2011年)
•「無題」掲載:Art Asia Pacific Magazine、2011年5月号(2011年)
•「Hiroko Kikuchi & Jeremy Liuのインタビュー」文:丁余娜、Art Review、発行:上海。(2011年)
•「The Garden of LACMA」掲載:Fine Arts LA(2011年)
•「All Together Now」文: Jeremy Rosenberg、掲載:Next American City、2010年4月30日(2012年)
•「Artists Paint Phila, Chinatown Parking Lot Orange」文:Christian Holland、掲載:Big, Red and Shiny(2009年)
•「Intervene! Interrupt! Rethinking Art as Social Practice」文:Jennie Klein、掲載:Art Papers(2008年)
•「The Gatherers: Show focuses on sustainability」文:Reyhan Harmanci、掲載:San Francisco Chronicle、2007年10月30日(2007年)
•「Playing with perceptions of space」文:Cate McQuaid、掲載:The Boston Globe、2007年10月22日(2007年)
•「Big Red On-the-Town: Berwick Revolving Dinner」掲載:Big Red & Shiny Issue 28(2006年)
•「野心的で魅力的なショーがコミュニティのアートを作り出す」文:Cate McQuaid、掲載:The Boston Globe、2005年7月8日(2005年)
•「Bitter Melonが地域社会を動員」文:Kimberly W. Moy、掲載:The Boston Globe、2005年7月20日(2005年)
•「プライドと偏見:アジア系アメリカ人とラテン系の間で、長らくタブーとされていた話がスキントーン意識として浮上」文:Vanessa E. Jones、掲載:The Boston Globe、2004年8月19日(2004年)
•「パフォーマンスアーティストがチョコレートとの関係を明らかにする:Wonder Bar」文:Mary Jo Palumbo、掲載:The Boston Herald、2004年4月17日
(updated in May 2024)
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